Awichの楽曲「Ashes」は、亡くなった夫との別れと、その後に娘と向き合った時間を題材にした曲です。
一見すると「夫の死を歌った重い曲」に見えますが、Awich本人はインタビューで、怒りや悲しみそのものではなく、その先にたどり着いた感謝や前向きな気持ちを描いた曲だと語っています。
この記事では、「Ashes」がどんな曲なのか、夫に何が起きたのか、娘トヨミさんと行った散骨のエピソード、歌詞に込めた意味まで、本人インタビューや公式情報をもとに整理します。
- Awich「Ashes」の意味
- 亡き夫との関係と別れ
- 夫が亡くなった経緯について公表されていること
- 娘トヨミさんと遺灰を海に流した理由
- 「Ashes」が悲しみだけの曲ではない理由
Awich「Ashes」とはどんな曲?
「Ashes」は、Awichが2017年に発表したアルバム『8』に収録された楽曲です。
タイトルのAshesは英語で「灰」を意味します。
この曲で描かれているのは、亡くなった夫の遺灰を、Awichと娘の2人で沖縄の海に散骨した時の記憶です。
2018年に公開されたMVにも娘のYomi Jah(トヨミ)さんが出演し、当時の映像や散骨を再現したシーンが使われています。
公式リリースでは、「悲しみや痛みにも意味があると考えることで、優しく強くなり、前に進める」というAwichのメッセージが込められた作品として紹介されています。
Awichの夫はなぜ亡くなった?公表されている事実
Awichはアメリカ留学中に現地の男性と出会い、2008年に結婚。同年に娘を出産しました。
その後、家族で日本へ移ることも考えていた時期に、夫が事件に巻き込まれ、銃撃を受けて亡くなりました。
FNMNLのインタビューでAwichは、夫がストリートの世界に戻った後に状況が悪化し、最終的に殺害されたことを自ら語っています。
ただし、犯人・事件の詳しい経緯・裁判結果などについて、Awich本人が詳細を公表しているわけではありません。
そのため、「なぜ殺されたのか」を推測で断定することはできません。
夫の死について詳しく知りたい場合は、既存記事のAwichの夫は事件で殺された?死因や当時の経緯でも整理しています。
夫の死後、Awichは娘と沖縄へ戻った
夫を亡くした後、Awichは幼い娘を連れて沖縄へ戻りました。
当時は精神的に非常に苦しい時期が続き、琉球新報のインタビューでは、怒りや悲しみが交互に押し寄せていたことを振り返っています。
そんな中で思い出したのが、夫から言われていた「詩を書き続けて」という言葉でした。
自分の感情をノートに書き続けることが、少しずつ前に進むきっかけになっていったといいます。
夫は「海に流してほしい」と話していた
「Ashes」が生まれる直接のきっかけになったのが、夫が生前に話していた希望でした。
AwichはFNMNLのインタビューで、夫から「何かあったら埋めないで、海に流してほしい」という趣旨の話を聞いていたことを明かしています。
夫の母親とも相談したうえで火葬し、最終的に遺灰を沖縄へ持ち帰りました。
当初は夫の故郷に近い海で散骨することも考えたものの、Awichは娘が父親を思い出したときに、美しい景色と一緒に記憶してほしいと考え、沖縄の海を選びました。
娘トヨミに「この灰がお父さん」と伝えた
当時まだ幼かった娘のトヨミさんに、父親の死をどう伝えるかも大きな問題でした。
Awichは、娘に嘘をつかず、何日もかけて説明したと複数のインタビューで語っています。
「お父さんは亡くなった」「この灰がお父さんなんだ」と少しずつ伝え、娘が理解できるようになった段階で、一緒に海へ散骨しました。
その時の記憶が「Ashes」の中心になっています。
「Ashes」に込められた本当の意味
夫の死を扱っているため、「Ashes」は悲しみや怒りをぶつけた曲だと思われがちです。
しかしAwich本人は、この曲について悲しみを乗り越えた後の、感謝や愛を描いた曲だと説明しています。
事件そのものへの怒りではなく、
- 夫が残してくれた愛
- 娘と2人で生きていく強さ
- 亡くなった夫が自然の一部となって娘を見守ってほしいという願い
が曲の核になっています。
琉球新報のインタビューでも、「Ashes」は娘と一緒に夫の遺灰を沖縄の海へ流した時のことを綴った曲として紹介されています。
「Ashes」のMVに娘Yomi Jahも出演
「Ashes」のMVには、Awichの娘であるYomi Jahさんも出演しています。
当時の家族映像や、母娘2人の場面が使われており、単なる音楽作品というより、家族の記録としての意味も強いMVです。
公開は2018年6月。父の日のタイミングで発表されたことも、この作品の背景を象徴しています。
Awichが音楽に戻るきっかけにもなった
夫を亡くした後、Awichは一度音楽から離れていました。
それでも、夫から言われた「詩を書き続けて」という言葉を思い出し、感情を文章にすることを続けます。
そして2017年、約10年のブランクを経てアルバム『8』をリリース。
「Ashes」は、Awichが再びアーティストとして歩き出した時期を象徴する重要な1曲になりました。
Awich「Ashes」についてよくある質問
「Ashes」は誰について歌った曲?
亡くなったAwichの夫と、娘トヨミさんとの散骨の記憶を題材にした曲です。
Awichの夫の死因は?
事件に巻き込まれ、銃撃を受けて亡くなったことをAwich本人や複数の媒体が伝えています。
なぜ沖縄で散骨したの?
娘が父親を思い出すときに、美しい景色とともに記憶してほしいとAwichが考えたことが理由の一つです。
「Ashes」は悲しい曲?
背景には大きな悲しみがありますが、Awich本人は、夫への感謝や娘と前へ進む強さを描いた前向きな曲だと説明しています。
まとめ|「Ashes」は悲しみの先にある愛を描いた曲
- 「Ashes」は2017年のアルバム『8』収録曲
- 亡き夫の遺灰を娘と沖縄の海に散骨した体験が題材
- 夫はアメリカで事件に巻き込まれ、銃撃を受けて亡くなった
- 事件の詳しい動機や経緯は公表されていない
- 夫は生前、海に散骨してほしいという希望を話していた
- Awichは娘に父親の死を何日もかけて説明した
- 「Ashes」は怒りよりも、愛・感謝・再生を描いた楽曲
「Ashes」を背景まで知って聴くと、Awichが歌っているのは単なる喪失ではなく、その後にどう生きていくかという強さだと分かります。
参考:FNMNL「Awich『8』インタビュー」/琉球新報「Awichさん編」/KSR Corp.「Awich – Ashes MV」/ORICON NEWS(2026年9月19日確認)