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スタッフと面談をしても、このような状態になっていませんか?
「何か困っていることはある?」
「特にありません」
「仕事は大丈夫?」
「大丈夫です」
これだけで面談が終わってしまうと、普段の仕事で感じている不満や悩みを聞き出すことはできません。
飲食店のスタッフ面談は、店長が一方的に注意や評価を伝える時間ではありません。
スタッフが仕事をする中で感じていることを聞き、店舗の問題を早めに見つけるための時間です。
私も、担当している店舗で、今月中に3人のクルーと面談する予定を組みました。
面談では、今後の店舗の動きを伝えるだけでなく、普段の業務で気になっていることや、困っていることを一人ずつ聞いていきます。
今回は、飲食店のスタッフ面談で本音を引き出す質問と、聞いた内容を現場の改善につなげる方法を紹介します。
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スタッフが面談で本音を話せない理由
スタッフが何も話さないからといって、本当に問題がないとは限りません。
次のような理由で話せない可能性があります。
- 話した内容が自分の評価に影響しそう
- 店長に反論されるのが怖い
- ほかのスタッフへ内容が伝わりそう
- 何を話せばよいか分からない
- 店長が忙しそうで遠慮している
- 話しても何も変わらないと思っている
- 不満を言う人だと思われたくない
普段から指示を出す立場の店長が「何でも話して」と言っても、スタッフがすぐに本音を話せるとは限りません。
安心して話せる雰囲気と、答えやすい具体的な質問が必要です。
飲食店のスタッフ面談で聞く質問

「困っていることはありますか?」だけでは、質問の範囲が広すぎます。
仕事内容、人間関係、働き方、成長など、テーマを分けて聞きましょう。
仕事内容について
- 最近、できるようになった仕事はありますか?
- まだ自信がない仕事はありますか?
- 忙しい時間に困ることはありますか?
- 作業しにくい場所や動線はありますか?
- 説明が分かりにくい仕事はありますか?
人間関係について
- 周りへ相談しやすい環境ですか?
- 一緒に働きやすいと感じるのは、どのようなときですか?
- 声をかけにくい場面はありますか?
- 店長や先輩に変えてほしいことはありますか?
今後について
- 次に覚えたい仕事はありますか?
- 挑戦してみたいポジションはありますか?
- 今後の勤務日数や時間について希望はありますか?
- 店舗をもっと良くするために、変えたいことはありますか?
すべての質問を一度に聞く必要はありません。
面談するスタッフの立場や経験年数に合わせて、5~8問程度に絞ります。
本音を引き出すための聞き方
質問の内容だけでなく、聞いた後の反応も重要です。
スタッフが意見を話したときに、すぐ反論してはいけません。
例えば、スタッフが「忙い時間に料理を運ぶのが遅れます」と話したとします。
そのときに「もっと周りを見ればできるよ」と返すと、その先の本音は出にくくなります。
まずは、次のように掘り下げます。
「どの時間帯に起きていますか?」
「何と何が重なると遅れますか?」
「誰かに手伝ってほしい場面はありますか?」
「どう変わったら動きやすくなりますか?」
店長が答えを決める前に、現場で何が起きているのかを具体的に確認します。
面談では、沈黙を急いで埋める必要もありません。
スタッフが考えている間は待ち、最後まで話を聞きましょう。
30分で行うスタッフ面談の流れ
飲食店では、長時間の面談時間を確保するのが難しい店舗もあります。
その場合は、次の流れで30分程度にまとめます。
最初の5分:面談の目的を伝える
「評価や注意だけをする面談ではなく、働く中で感じていることを聞きたい」と最初に伝えます。
店舗の今後について決まっていることがあれば、必要な範囲で共有します。
次の15分:スタッフの話を聞く
準備した質問を使いながら、仕事内容、人間関係、働き方、今後の希望を聞きます。
店長が話しすぎず、スタッフが話す時間を長くすることが大切です。
次の5分:内容を整理する
スタッフから聞いた内容を、次の3つに分けます。
- すぐに対応できること
- 確認してから回答すること
- 現時点では対応できないこと
その場ですべて解決しようとせず、分からないことは確認してから回答します。
最後の5分:次の行動を決める
面談を「話せて良かった」で終わらせないために、次の行動を決めます。
- 何をするのか
- 誰が対応するのか
- いつまでに行うのか
- 何をもって完了とするのか
- いつ結果を確認するのか
これは、私が店舗ミーティングでも大切にしている考え方です。
誰が、いつまでに、何をするのかが決まっていなければ、面談で出た課題はそのままになります。
AIで面談シートを準備する

AIを使えば、スタッフの立場や経験に合わせた質問を短時間で整理できます。
新人、ベテラン、外国人スタッフ、店長候補では、聞くべき内容が異なります。
コピペ用プロンプト
あなたは飲食店の人材育成を担当するマネージャーです。
次のスタッフと30分の個人面談を行います。
本人が答えやすく、仕事で感じている本音を聞ける面談シートを作成してください。
店舗の業態:
スタッフの役割:
勤務年数:
現在任せている仕事:
今後任せたい仕事:
店長から見た良い点:
気になっている点:
店舗で今後予定している変化:
次の構成で作成してください。
- 面談の目的を伝える言葉
- 最近できるようになったことを聞く質問
- 困っている仕事を聞く質問
- 人間関係や相談のしやすさを聞く質問
- 今後挑戦したいことを聞く質問
- 店舗への改善提案を聞く質問
- 面談後に決める行動
- 次回確認する内容
スタッフを責める表現や、答えを誘導する質問は使わないでください。
AIが作った質問は、そのまますべて使う必要はありません。
スタッフとの関係性や、現在の店舗状況を知っている店長が、必要な質問だけを選びます。
面談で使いやすい道具
A4クリップボード
面談シートを印刷して使用する場合は、書き込みやすいクリップボードが便利です。
店舗間を移動して面談する場合は、書類を収納できるタイプを選ぶと管理しやすくなります。
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卓上タイマー
面談時間を決めておくと、話が長くなりすぎるのを防ぎやすくなります。
ただし、スタッフの目の前で何度も時間を確認すると急かされているように感じるため、目立たない場所に置きましょう。
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面談記録用ファイル
面談後の約束や確認事項は、次回振り返れるように保管します。
個人ごとに整理し、ほかのスタッフから見えない場所で管理することが大切です。
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面談後の行動が信頼につながる
スタッフが本音を話しても、その後に何も変わらなければ「話しても意味がない」と感じます。
すぐに対応できない内容でも、「確認中です」「この日までに回答します」と途中経過を伝えましょう。
反対に、すべての希望を受け入れる必要もありません。
対応できない場合は理由を説明し、代わりに何ができるのかを一緒に考えます。
AIは面談シートや議事メモの下書きを作れます。
しかし、表情や声の変化を見ながら質問を変えたり、言いにくそうな内容を待ったりするのは、人が行う仕事です。
まとめ
飲食店のスタッフ面談では、「困っていることはある?」と聞くだけでは本音を引き出せません。
答えやすい具体的な質問を準備し、店長が話すよりもスタッフの話を聞く時間を長くしましょう。
そして、聞いた内容を次の行動へつなげます。
- 何をするのか
- 誰が行うのか
- いつまでに行うのか
- 何をもって完了とするのか
AIで面談の準備時間を短縮し、生まれた時間をスタッフとの会話に使う。
これが、AIを飲食店の人材育成へ取り入れる一つの方法です。
次回の記事
次回は、
「飲食店の移転で売上減|広くして失敗した原因」
を紹介します。
7席の店舗から14席の駅前店舗へ移転したにもかかわらず、売上が下がり、人件費が増えた実例をもとに、移転前に確認すべき数字と人員配置を解説します。